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いろんな意味で豊かなライフスタイルを演出する情報マガジン

ヴァナキュラー

★砂漠に水をもたらす 霧から水を取り出すタワー@Coastal Fog Tower

南アフリカのナミブ砂漠に生息するサカダチゴミムシダマシは面白い方法で水を飲む。 ナミブ砂漠ではときどき朝に濃い霧が発生するのだが、そのとき、サカダチゴミムシダマシは砂漠の尾根に陣取り、体長2センチほどの小さな体をお尻を突き出すように逆立ちし、漂う朝霧から水をキャッチする。溜まった水は自らの重みと体に刻まれた溝をリードとして口まで流れていき、サカダチゴミムシダマシは霧から水を得ることができる。
霧から水をキャッチするタワー
Coastal Fog Tower |Alberto Fern疣dez - Susana Ortega
南米チリの広がるアタカマ砂漠はアンデス山脈と海岸沿いの挟まれた盆地状になっているため、40年間も雨が降らなかった地域があるくらいで、地上で最も乾燥した地域と言われていて、この土地で農業はほぼ不可能と言われていましたが、このCoastal Fog Tower により不可能が可能になるかもしれません。
これまでも斜面に網を建てて網によって霧をキャッチして集約させるシステムが考案・実用化されていますが、それを大規模にしたのが今回のタワー。
らせん状の構造を持つこのタワーは高さが400メートルもあるそうで、ちょっと構造的に実用化は難しそうですが、もし実現したら 相当な水を取り出すことに成功するでしょうから、恐らくその周囲には豊かな農地が広がることでしょう。
霧をキャッチして水を取り出す
その土地の特性をよく活用したグリーンエコでヴァナキュラーな建築デザインですね。ビジュアルにこだわらなければ、これに近いものは作れそうな気がします。
Via:Inhabitat

★増水を利用して必要な時だけ堤防にトランスフォームする歩道@Wall for Flood Control

エジプトはナイルの賜物という言葉がありますが、これはナイルの洪水によってもたらされる肥沃な土壌と塩害の防止により豊かな農業生産ができたことに由来しています。
子供心にこの言葉には違和感を感じたものです。 
というのも私がイメージする洪水というものは濁流となって襲ってくる怖い自然災害だという認識があったからで大陸の大河にみられるような ゆっくり増水してゆっくり水が引いていく そんな洪水があるなんて思ってもみなかったからです。
日本は世界屈指の降水量を誇るのですが、国土が細長く山も急峻なため、川は短く大量の雨が降ってもあっというまに川に押し寄せて海へ流れ出てしまう。私達は今でこそ、このようなオーソドックスな洪水に見舞われる事が少なくなりましたが、このような土地で暮らすことは容易ではないことです。また、都市型の洪水という新しいタイプの洪水による被害もニュースとして耳にすることが多くなったように思われます。
普段は親水歩道として利用できる
Wall for Flood Control
通常は川にせり出し、親水歩道とも言うべきか、気軽に川に接することのできる歩道。しかし川が増水すると
浮力を利用して 自動的にせりあがる
自動的に歩道が直立し、堤防として機能する。この際の動力に電力などは使用せず増水によって得られる浮力によって動かすそうです。
カミソリ堤防のような状態
このシステムだと増水している間だけちょうど東京の0メートル地帯にあるカミソリ堤防のような状態で堤防として機能します。
これは南朝鮮の大学生Ho-hyeok Lee デザインによる川が増水すると堤防にトランスフォームする歩道のコンセプトデザイン。
技術的にこれが実用化できるのか私にはわかりかねますが、動力に自然エネルギーをうまく活用したりするあたり、すっかりレスリングのようになってしまった柔道よりも柔道に近い相手の力をうまく活用した良いアイデアではないでしょうか。
Via:Yanko Design


★送電インフラ不要のソーラー発電で保冷する冷蔵庫@Off-grid solar refrigerator

10億の人口を抱える南アジアの大国インド。
経済的にも躍進著しいインドですが、農村に暮らす人口の大部分は貧困層であり、長く購買力の低い市場的魅力のない階層と考えられてきましたが、最近はその低い購買力をロットでカバーする発想で注目されてきています。
送電系統を不要としたソーラー発電保冷庫
Off-grid solar refrigerator
インドの農業生産量は食料自給率100%を超えているがインフラの整備が立ち遅れており、総生産量のおよそ30%は廃棄されていると言われている。 そこでMITからスピンオフで設立されたPromethean Power Systemsが電気系統の大規模なインフラを必要としないソーラー発電による冷蔵庫を紹介している。
ソーラー発電と聞くと真っ先にエコを思い浮かべる人も多いかと思われるが、発電システムと駆動システムを直結することにより、大規模な送電設備を必要としない発電システムであることも大きな特徴。
ソーラー発電によって得られたエネルギーを冷却に変換するこのOff-grid solar refrigeratorを開発することにより、多額の投資が必要なインフラを構築するよりも早く、インフラの脆弱な農村地帯に低コストで農産物を高品質で維持して保管できる環境を提供することができるでしょう。
ソーラー発電はまだまだエネルギー変換比率が低く、コスト高の傾向から脱却しきれていない面もあり、ある程度経済的に余裕のある人向けのシステムでもありますが、本来はこういうシーンで活躍するシステムであることが望ましいと私は考えます。
Via:GoodCleanTech


★100,000ガロンの巨大な水槽を屋上に設けて制振するサンフランシスコの超高層ビル@Liquid Tuned Mass Damper

サンフランシスコにOne Rincon Hill Condominium Residencesというツインタワーの住居用ビルが建設されています。
WS000083.JPG
ツインタワーの南棟は60階建ての超高層ビルになっているのですが、そんなに高いビルになると気になるのが風による揺れ。そして地震。
サンフランシスコも日本と同様に地震の大変多い場所なので地震に対するギミックも施されています。ただちょっとこのビルの地震に対するギミックは変わっているそうです。
制震技術のひとつなのですが制震というと 振り子を使った制震技術が頭に浮かびます。
Taipei 101 Damper movement on 12 May 08

こちらは台湾の台北にある660トンの制震ダンパー。揺れと反対の方向へ振り子が動くことによって揺れを打ち消すという制震装置なのですが、今回ご紹介するのは
水を使った制震装置LTMD
屋上に巨大な水槽を設けてビルの動きに対してそこにとどまろうとする水の動きで揺れを制する制震装置LTMD(Liquid Tuned Mass Damper)
KRON4 - One Rincon Hill Earthquake

風による揺れはもちろん、大きな地震に対してもそのエネルギーを打ち消してくれるそうです。
似たようなのに三菱重工の流体式制振装置TLMD(Tuned Liquid Mass Damper)というのがあるんですが どう違うんですかね? こちらは中の水槽を細かく分割してるんですね。
ただいずれも水の特性を生かした素晴らしい技術ですね。
三菱重工 TLMDイメージ
おまけにその溜めている水を使って消火システムを組み入れてみたり機能を増やすこともできるようです。
季節柄ではありますが、ヒートアイランド現象などが深刻化している今だと あと追加して欲しい機能として

“打ち水機能”

があるとうれしいです。日没になるとビル全体を水で濡らしてビル表面に蓄熱した熱を冷却し、せめて夜だけでも涼しい夜を過ごしたいものです。
スプレーすると周辺に影響を与えるというのであれば 内側に管を通して 水が浸透する外壁モルタルに水を通して気化熱を利用して冷却するっていうのもいいかもしれません。
そんなビルがたくさん建ったら 涼しい夏の夜が帰ってくるかもしれません。
Via:DIVICE


★パッシブソーラーに最適化されたブルーリッジパークウェイセンター@Blue Ridge Parkway Destination Center

オールアメリカンロード ブルーリッジパークウェイ ビジターセンター
アメリカのシーニックバイウェイのひとつブルーリッジパークウェイ。ノースカロライナ州アッシュビルの近く、Blue Ridge Parkway Destination Centerが今年の1月に建てられた。 訪れる人のためにこのセンターハウスは70席の劇場も、情報とオリエンテーションサービス、および書籍を提供する小売店、アパレル、 CDやDVD 、グッズ、お土産などを扱っているが、この建物の大きな特徴としてLEED認定(LEED certification standards (Leadership in Energy and Environmental Design))を取得したエネルギー効率の高い地球環境に優しい「グリーン建築」であること。
夏涼しく冬暖かいヴァナキュラーな建築デザイン
それを反映するものとして屋上緑化が施され、HVAC(換気空調設備)の他、トロンブ壁が設置されている。
南側ののこぎり型にデザインされた窓(最初の写真の左側)には採光をしながらトロンブ壁が設置され、効率よく太陽熱を蓄熱し、夜間の暖房をまかない、夏場は室内に取り込んだ太陽熱を室内に入らない様に外へ効率よく放熱している。
computationalfluiddynamics.jpg
よって一年を通じて室内には快適な温度環境が提供されているが従来の建物に比べてエネルギー消費量を75%程度に抑えている。
トロンブ壁とは特に最先端技術とは言えません。エコが注目されて久しいが、エコは何も最先端技術とセットのものではありません。他の技術キーワードはヴァナキュラーだと思います。ヴァナキュラーと聞くと なんとなく未開の地の藁で編んだような家だとか 日干し煉瓦の家みたいなものを想像する人は多いかと思われますが、もちろんその土地で採れる材料で作る経済活動的な理由というのもありますが、その土地の気候に合った建築デザインというのも重要です。
高温だけであるならば断熱効果の高い石を使った家でいいのですが、多湿でもある日本であれば、通気性を重視して吸湿もする藁葺きと木材の家が日本のヴァナキュラー建築のベースになっているのもうなづけます。銀座に日本最初の洋式建築の煉瓦街が形成されるもカビが大発生して不評だった話はあまりにも有名ですね。 
もちろんこれらの技術をこのまま取り入れるということはあまり賢明な選択とは言えないと思われますが、多くのヒントが含まれているのも事実。
機械に頼るシステムもいいですが、その土地の自然力学を取り入れたアイデアを盛り込んだ住宅というものが増えてくれるといいですね。
Via:Jetson Green


★「おねぎのマーチ」が気になって眠れぬ夜を過ごしました@ムービー

おはようございます。
私は寝不足の朝を迎えました。
というのも 昨日、「★アスレチックス新球場には全席にタッチスクリーンが設置されるらしい」記事中にアスレチックスの新本拠地カリフォルニア州のフリーモントが埼玉県深谷市と姉妹都市を結んでいることから 深谷市にある深谷駅の発車メロディーが「おねぎのマーチ」なる曲が採用されており、市歌にもなっているということをご紹介して締めくくったのですが

「おねぎのマーチ」ってどんなメロディーだよ?

と気になって気になって。。。夜も眠れず。。。。と いうことになったので 調べてみました。
同様に気になった方もおられるかもしれませんので 「おねぎのマーチ」発車メロディーを録音したものを貼っておきます。
深谷駅発車メロディーFukaya station Departure melody

これって マーチ?(・ω・)
確かに行進することもできるんでしょうけど、私には どことなくマーチというより民謡に近い感じに聞こえるのですが、、、念のため、初音ミクさんに歌っていただいてるバージョンもニコニコ動画にありましたので 貼っておきます。
おねぎのマーチ
おねぎのマーチ

う~むどうみても いわゆるマーチには聞こえないんですね~これが埼玉の懐の深さというやつでしょうか。
しかも コメントを見ていると どうやら 市歌にとどまらず 踊りもあるようで深谷の小学生は、おねぎのマーチで踊っているらしい、、、、、どんな踊りなんでしょう?フルバージョンは深谷に行かないと手に入らないらしいし、なんか自らこさえたトラップに自らはまってしまったようなそんな気がします。。。。
Via:YouTube
Via:ニコニコ動画

★火山岩を積み上げて作った島の陸上競技場

大西洋に浮かぶカナリア諸島(スペイン領)最大の島テネリフェ島。 この島は世界遺産にも登録されているスペイン最高峰でもある元火山テイデ山を頂とする火山島。 島の北東にはカナリア諸島自治州の州都サンタ・クルス・デ・テネリフェがあり、この街の郊外に陸上競技スタジアムが建設された。
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The new Tenerife Athletics Centre
Architect: AMP Arquitectos, S.L.
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一見御母衣ダムですか?といった風情ですが、火山島というだけあって噴火口をモチーフに競技場とを隔離する境目には玄武岩を積み上げ、堤のようになっている。 ある意味ヴァナキュラーな建築といったもいいのかもしれません。 この陸上競技場がこのような形になったのは観光が主産業でもある島ということで 周辺との調和というのも考慮されているのでしょう。
ただ 単純に豊富にある玄武岩を積み上げているというわけでもありません。
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“堤”の一部、もっとも高低差のある地点には選手の宿泊施設が建設されていて機能的な造りにもなっている。岩石に囲まれた空間だとちょっと気温なんて快適なのかもしれませんね。
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観客席は4,000人収容する。地面から掘り込んだ形で観客席が設置されているので正面ゲートから競技場がすぐに一望できてスムーズに観客を誘導できる。階下には選手たちの控えスペースが設置されている。
amp-arquitectos-4.jpg
面白いのが観客席の頭上にある屋根。屋根は緩やかなスロープを形成しており、そのまま地面へと続き、オープンスペースとして開放されている。
景観に溶け込む玄武岩を用いた形状もさることながら、周囲の道路の影響を受けて形がちょっと切り取られたようなちょうどいいいびつさも 巨大なスタジアムにありがちな威圧感も感じられず、調和のとれた美しい陸上競技場のように私は感じます。
サムネイル画像をクリックするともっと大きな画像として見る事ができますが、下記リンクにもっとたくさんの画像を見る事ができます。
Via:Arch Daily

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